「1型糖尿病患者を対象とした食事画像認識機能搭載型カーボカウントアプリの開発」プロジェクト“CARB-LIFE研究”の Web サイトを構築いたしました。
この研究は、富山大学附属病院、キュアコード株式会社の共同研究により開発している1型糖尿病患者向けアプリ「AIカーボカウンター」を用いた臨床研究を通じて患者さんやご家族の負担を減らす取り組みを行なうものです。
1型糖尿病は血糖値を下げるインスリンが非常に少ないか全く分泌されなくなる病気です。一般的に糖尿病というとイメージされる生活習慣病の2型糖尿病とは異なり、1型糖尿病は子どもや青年でも生活習慣と関係なく発症する病気で原因はまだよくわかっていません。
1型糖尿病では生きるために常にインスリン製剤を自己注射することで体外から補い血糖コントロールする必要がありますが、食事に対するインスリン投与量を見極めることは難しく、場合によっては低血糖などの危険な状態を招いてしまいます。
このアプリは患者さんが食事をする際、カーボカウント(炭水化物量に応じて血糖値を調整するためのインスリン投与量を算出する療法)の計算の負担を大幅に軽減し、食事の自由度を高めることでQOLを向上、安心して食事を楽しめる世界の実現を目標としています。また、インスリン投与量の管理や日々の体調を記録する機能も搭載し、臨床研究で使用することで将来的に人知を超えた血糖値の変動に対応するためのAIを開発するためのデータ集積、そして診察時以外の患者の行動を把握することで医師の診療にも役立つことが期待されます。
そこで、研究の概要や臨床試験の実施内容、実施体制等について幅広く知っていただくための紹介ページを作成しました。
本Webサイトは、ビジュアルアイデンティティを意識し、新たに臨床研究のロゴ(Carb-Life)を作成、アプリのシンボルであるテクノロジーや英知を表す青と情熱や生命を表す黄色を基調としたデザインとなっています。
このシンボルには、テクノロジーとその先にある人間との確かなつながりが生み出す力を信じ、このアプリを利用することで、自らの日々の記録が未来の自由な生活につながる「架け橋」となることを目指すという想いが込められています。