三重大学大学院医学系研究科 循環器・腎臓内科学 第一内科様と共同で、心疾患・心不全の予後管理および生活習慣病を予防するアプリ「ハートサイン」を開発しました。
「心不全パンデミック」とも呼ばれ、国内の新規発症患者の急増が予想されている心不全。
再入院を繰り返しながら身体機能が悪化する疾患であり、慢性期の適切な再発予防プログラムが疾病管理の上で非常に重要とされています。
本アプリは、健康状態の継続した記録により、心疾患・心不全症状の見逃しや悪化による緊急入院のリスク軽減を目指して開発を開始しました。また、入力された情報がリハビリテーションや療養指導等に活用されることで質の高い健康的な生活のサポートを提供することを目的としています。
現在は、心疾患・心不全患者のサポートに限らず、生活習慣に対する意識の向上、普段の健康管理をサポートし、病気を未然に防ぐために有用なアプリとして更なる開発を進めています。
※本アプリは現在一般の方にご利用いただけません。指定医療機関で臨床研究のために使用されております。
※アプリのご利用には研究への同意・ご参加の手続きと担当医師の指導が必要です。
※一般への公開をめざして、医療機関での研究とアプリ機能の開発を進めています。
本研究開発の一部は、「令和3年度三重県クリ”ミエ”イティブ実証サポート採択事業」および「令和5年度AMED予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業」による補助によって行われました。
ハートサイン公式ホームページ https://heart-sign.jp/
心不全患者のメイン層である高齢者の利用を想定し、通常のアプリよりも視認性の高い文字配置、入力方法の工夫など UI/UX に力を入れた画面構成としました。
Android、iOS アプリケーション開発としてFlutter (Dart)を採用しております。
今回のプロジェクトでは、弊社がこれまで培った技術を投入したPHRシステム「PHRONTIER」をバックエンドに使用しています。
ネイティブアプリとWebアプリの技術的な組み合わせのハイブリッド構成、および、弊社協力会社ネットワークによる分業体制により多機能なアプリ・管理システムを構築しました。
またバックエンドシステムや API 開発には PHP のフレームワークとして Laravel を採用し、継続したメンテナンスおよび拡張可能な構成としています。
今後10年間で「心不全パンデミック」とも呼ばれる、国内の新規心不全発症患者の急増が予想されています。心不全は再入院を繰り返しながら、身体機能が悪化し死に至る疾患であり、慢性期の適切な再発予防プログラムが疾病管理の上でより重要です。
しかし、心不全の悪化を患者様自らで検知できる診断補助デバイスはなく、医療者側も患者様の状態把握が困難であるという課題が存在していました。
新型コロナウイルス感染症蔓延に伴い、遠隔診療を含めたデジタル医療の推進と整備に向けて一層注力すべき状況となりました。
心不全を含め循環器病患者様の医療機関への受診控えから、細やかな管理が困難になり病状が増悪した状態で入院するケースが増えているだけでなく、感染症拡大期や災害時における非接触型の診療・診断ツールへの需要がより高まっています。
これらの課題を解決するため、三重大学大学院医学系研究科 循環器・腎臓内科学の医師たちが中心となり本アプリ開発を企画したことが始まりとなっています。
「三重の力を世界へ」を基本理念とし、5学部9学科+9大学院、研究科を有する地域に根差した大学です。
医学部第一内科(循環器・腎臓内科)・三重大学医学部附属病院所属の現役医師・看護師が主体となり、必要度の高いアプリを目指し開発に携わっていき、心不全治療中の患者さまに必要なデジタル医療を提供していくことを目指します。
数多くの心不全研究の実施と成果があり、県内の医療機関との連携も強みです。
働き盛りの人が突然死してしまう原因に急性心筋梗塞(心臓発作)など心臓の病気があります。また、腎臓病は心筋梗塞や脳梗塞とも関係が深い病気です。これらの病気は予防ならびに適切な治療が重要です。
みえ循環器・腎疾患ネットワークは、三重大学医学部附属病院を含む県内の病院の医師たちが集まり、予防や発症した際の迅速な対応を実現するために組織されました。
循環器・腎臓の病気に関するデータを集めたり病気の予防や生活習慣の改善などを広める活動を行っています。
人間と情報ネットワークがつながる未来社会を想定し、ITにより病気を治し、健康を保ち、暮らしやすい社会を実現することを目標に、アプリやシステムの開発を行っているIT企業です。
ヘルスケアと医療の架け橋となるべく、病気をITで予防するサービスの提供し、顧客・スタッフ・すべての関係者の健康づくりをサポートしています。
医療に不可欠なセキュリティにも強く、プライバシーに配慮し、すべての人に自分自身の健康情報が還元される社会作りを目指します。
※掲載画像は開発時のイメージです。実際の画面とは一部異なる部分があります。
アプリの使い方、よくあるご質問、お申し込み方法など、詳しい内容は以下のページでご確認いただけます。