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三重大学とキュアコード AMED採択事業 心不全・高血圧の予防を目的とするアプリ・サービスの共同研究開発をスタート

医療・ヘルスケア分野のアプリ・Webシステムを開発するキュアコード株式会社(代表取締役:土田史高 本社:富山県富山市 以下キュアコード)は、三重大学大学院医学系研究科循環器・腎臓内科学の土肥薫教授らと共同研究を行う心不全管理アプリ「ハートサイン」において、AMED本年度事業に採択され、臨床研究を開始しました。

■心不全予防で目指す未来<研究の背景>

がんに続き、国内の死因第2位(全体の15.0%)である心疾患。そのうち41%が「心不全」とされ、患者数は全国で約120万人(厚生労働省2020年発表)。生活習慣の変容や高齢化により近年患者数は急増し、今後さらなる患者数の増加「心不全パンデミック」が予測されています。

心疾患は息切れ、動悸、むくみなど普段の生活の延長線上に少しずつ症状が現れることが多いため、自覚症状が乏しく、「どのような状態になると危険なのか」「今の状態のままで安心なのかわからない」という不安と隣り合わせに生活することが患者にとってストレスとなります。

また、進行性の疾患である心不全(※図1)は、より早期からの抑制が重要とされ、進行が進むほど医療費が高額となるため、患者・国ともに大きな負担を強いられます。

心不全の入院医療費は1回あたり100~150万円と言われ、患者数全体の5%が減少すれば、年間600億円の医療費削減につながることが試算されます。
このことから、心不全の発症と増悪の予防が医療費削減につながります。

本研究では、患者と医療機関双方が連携する心不全管理アプリ「ハートサイン」を用いて、心不全患者の増悪防止だけではなく、心不全のリスクのある方(心筋梗塞、高血圧等)の予防サービスを社会実装することで、患者数と医療費の削減を目指します。
アプリを通して、利用者に「診察以外の時間も医療体制と繋がっている」という安心感を与え、患者の精神的な負担の軽減、治療への主体的な意欲向上につなげることもハートサインが目指すサポートのかたちです。

 

■心不全管理アプリ「ハートサイン」  公式サイト:https://heart-sign.jp/

「ハートサイン」は2021年より開発を開始し、心不全患者の緊急入院を未然に防ぐ予後管理アプリとして、医療機器(SaMD)の可能性を視野に入れて研究開発を重ね、臨床研究を行っています。
2021年9月に「令和3年度三重県クリ“ミエ”イティブ実証サポート事業」に採択され、三重大学医学部附属病院にて実証事業を実施。その後も臨床研究として三重県内の複数の医療機関での利用を開始しています。
この度のAMED採択事業では、心不全の発症や増悪の予防を目的とするアプリを用いた疾病管理の有用性を検証し、得られたエビデンスをもとにした心疾患・心不全患者に提供するための非医療機器(Non-SaMD)サービスを構築すべく、マイナポータルと連携し、自治体向けのヘルスケアサービスとして社会実装を目指しています。

【多職種連携のイメージ】
心不全患者や、高血圧等のリスクの高い方と医療機関をIoTで繋ぎ多職種連携による心不全管理を実施

■研究概要

研究開発課題名:
「マイナポータルと連携した心不全の予防を目的とするPHRアプリを基盤とした健康増進支援サービスの構築」
研究開発代表者名:土肥 薫(三重大学大学院医学系研究科 循環器・腎臓内科学 教授)

関連URL:https://www.amed.go.jp/koubo/12/02/1202C_00018.html

本研究は、医療分野の研究開発及びその環境の整備の実施・助成等を担う国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による令和5年度「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業(健康・医療情報活用技術開発課題)」採択事業です。

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