CentOS に MySQL Community Server の yum リポジトリ経由で最新の MySQL をインストールする
CentOS6 系には標準では MySQL 5.1 が、CentOS7 系には MariaDB 5.5 系が yum でインストールできます。
しかし、Oracle がリリースしている MySQL Community Edition を入れたいという場合もありますよね。
以前はOracle の Download MySQL Community Server ページ から個別に RPM をダウンロードする方法がありました。
現在では MySQL Community Release の yum リポジトリを加えて yum commandでインストールできるようになりました。
MySQL :: Download MySQL Yum Repository にて、Red Hat Enterprise Linux / Oracle Linux と Fedora のディストリビューション用の yum リポジトリを追加する RPM が配布されています。CentOS の場合は RHEL / Oracle Linux 用の PRM をダウンロードします。
ダウンロードボタンを押すと、ログインまたはユーザ登録が求められますが、登録する必要はありません。その下に小さいリンクで No thanks, just start my download.
と書かれているところからユーザ登録せずにダウンロードできます。
リポジトリの設定
ここでは CentOS 6 系にリポジトリを設定します。リポジトリを追加するための RPM をダウンロード・インストールします。
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# rpm -ivh http://dev.mysql.com/get/mysql-community-release-el6-5.noarch.rpm http://dev.mysql.com/get/mysql-community-release-el6-5.noarch.rpm を取得中 準備中... ########################################### [100%] 1:mysql-community-release########################################### [100%] |
先にインストール済みの mysql 5.1 のパッケージを削除します。
ところが、mysql-libs パッケージは依存関係で削除できません。
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# rpm -e mysql-server mysql mysql-connector-odbc mysql-libs エラー: 依存性の欠如: libmysqlclient.so.16()(64bit) は (インストール済み)perl-DBD-MySQL-4.013-3.el6.x86_64 に必要とされてい ます libmysqlclient.so.16()(64bit) は (インストール済み)postfix-2:2.6.6-6.el6_5.x86_64 に必要とされています libmysqlclient.so.16()(64bit) は (インストール済み)php-mysql-5.3.3-46.el6_6.x86_64 に必要とされていま す libmysqlclient.so.16(libmysqlclient_16)(64bit) は (インストール済み)perl-DBD-MySQL-4.013-3.el6.x86_64 に必要とされています libmysqlclient.so.16(libmysqlclient_16)(64bit) は (インストール済み)postfix-2:2.6.6-6.el6_5.x86_64 に 必要とされています libmysqlclient.so.16(libmysqlclient_16)(64bit) は (インストール済み)php-mysql-5.3.3-46.el6_6.x86_64 に必要とされています mysql-libs は (インストール済み)postfix-2:2.6.6-6.el6_5.x86_64 に必要とされています |
そこで、mysql-libs 以外のパッケージをまず削除します。
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# rpm -e mysql-server mysql mysql-connector-odbc |
mysql-libs は新しいリポジトリから mysql-community-libs-compat というパッケージを入れることで置換できます。
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# yum install mysql-community-libs-compat (中略) インストール: mysql-community-libs.x86_64 0:5.6.26-2.el6 mysql-community-libs-compat.x86_64 0:5.6.26-2.el6 依存性関連をインストールしました: mysql-community-common.x86_64 0:5.6.26-2.el6 置換: mysql-libs.x86_64 0:5.1.73-5.el6_6 |
次に mysql-community-server をインストールします。
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# yum install mysql-community-client mysql-community-server (中略) インストール: mysql-community-client.x86_64 0:5.6.26-2.el6 mysql-community-server.x86_64 0:5.6.26-2.el6 完了しました! |
サービスの開始
/etc/my.cnf を適切に設定したら MySQL サーバのサービスを起動します。
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# service mysqld start (中略) [ OK ] mysqld を起動中: [ OK ] |
接続を確認します。
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mysql -u root Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 2 Server version: 5.6.26 MySQL Community Server (GPL) Copyright (c) 2000, 2015, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its affiliates. Other names may be trademarks of their respective owners. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement. |
問題なくつながりました。最新の MySQL を使うのもかなり簡単になったと思います。
初期状態ではパスワードは設定されていませんので、そのままつながりましたが、もちろん安全のために必ずパスワードは設定しておきましょう。
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/usr/bin/mysqladmin -u root password 'new-password' |
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