LinuxでIPv6環境での、ntpdのタイムアウトエラー
CentOSでは、IPv6はデフォルトで有効になっていますが、IPv4しか使わない場合、管理者がIPv6を無効化に設定している場合があります。
使っていないIPv6関係の問い合わせなどで、無駄なトラフィックを増やさないようにしたり、誤動作を防ぐためです。
■ntpdの設定も、IPV6を無効化にしておく
ネットワークの設定でIPv6を無効にしても、/var/log/messagesにntpdのエラーログが出ます。
これは、IPv6が無効の環境なのに、ntpdの設定ファイルでIPv6のlocalhost「::1」が残っていたためです。
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#less /var/log/messages ntpd[1196]: restrict: error in address '::' on line 10. Ignoring... ntpd[1196]: restrict: error in address '::1' on line 17. Ignoring... |
NTPサーバのntpdのデフォルト設定では、IPv4・IPv6ともアクセスを許可する設定になっています。
この設定のままでも、ntpdは正常に動作しますが、ntpdを起動するたびに、IPv6アドレス問い合わせの余計なトラフィックが発生します。
これを無効化するには、ntpdの設定ファイル「/etc/ntp.conf」を編集します。
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#vim /etc/ntp.conf #IPv6の設定箇所をコメントアウトして無効化します。 restrict default ignore #restrict -6 default ignore # IPv6 restrict 127.0.0.1 # IPv4 #restrict -6 ::1 # IPv6 |
■IPv6を有効にしたら、ntpdのIPv6の設定も有効する
しかし、ntpdのIPv6無効化の設定にしたことを忘れたまま、IPV6を有効化すると、
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#ntpq -p localhost: timed out, nothing received ***Request timed out |
ntpサーバがIPV6でlocalhostにアクセスできず、タイムアウトになり、時間が更新されませんので、ご注意ください。
有効化するには、先ほどのntpdの設定ファイル「/etc/ntp.conf」でコメントアウトした箇所のコメントを外します。
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